液タブと同時に購入したCLIPSTUDIOのTABMATE(タブメイト)
購入後半年位経ったところでズームが渋かったり入力とは逆方向に画面がズームされるといった症状が出始めました
この場合マウスホイールのロータリエンコーダ内にある接点にグリス・ホコリがたまり、接点不良を起こしている可能性が高いです
TABMATEはねじ止め2つ、上蓋爪二か所で止められているのみのシンプルな構造ですので、修理に出さなくても自分で処置可能です
ねじはTABMATE底部、中部に一本ずつ存在します。シールははがしてください
ねじを外したら上蓋が緩くなりますのでピックなど薄いものでこじ開けます。(自分の爪でもよいです)
TABMATE上部には固定用のツメがあるので慎重に
外れたらマウスホイール部にアクセスできます
下側の電子部品がロータリエンコーダと呼ばれる部品です。マウスに必ずついているやつと同じものですね
マウスホイール左側の軸がロータリエンコーダに刺さっています
マウスホイール右側の軸はフリーで、下にホイール押し込み用のタクトスイッチがついています
電子部品に明るいわけではないのですが、調べて実際に見た感じこのような構造になっているようです
マウスホイールの回転によりギア部が回転、板バネに接触し接点部に押し当てられることにより接点がつながり、入力される
おそらく接点部にグリスなどが溜まり、うまく接触してないと仮定しました。接点復活材を接点部に吹きかければ直るだろう・・・と思ったのですが、手持ちにない
油分を取り除ければよいはずなので、持っていた無水エタノールを綿棒にしみこませ、接点部に流し入れながらホイールをくるくる回し、油分除去を試みました
綿棒の繊維が部品内部に入らないよう注意します
処置の結果、不具合なく快調に動くようになりました
TABMATEは絵描きデバイスの中でも不具合報告が多く、うちの子もいつかはと思っていましたが、半年で不具合発生するとは
しかし、手ごろな価格で入手できること、ソフトとの接続にわずらわしさがないこと、キーコンフィグもCLIPSTUDIOのUIで簡単に行うことができる点から非常に優秀なデバイスであることは変わりません
今回の修理に使用した無水エタノールですが、薬局で800円程度で売られています。接点復活材でしたらホームセンターでもっと安価に売られているため、試すハードルも低いと思われます
もし同様の不具合で困っている方がいらっしゃるようでしたら、買い替えの前に一度上記の手順を試してはいかがでしょうか